外出自粛時に自宅でできる口腔ケア

新型コロナウイルスの感染拡大が深刻になっている現在、外出自粛等で歯科にこれない患者様が増えております。

口腔内のには様々な菌が生息しており、不衛生だと全身の免疫力低下にも繋がってきます。

既に虫歯がある方や、根管治療中の方は出来るだけ早く治療を行うべきでしょう。

現時点で歯医者にかかる緊急度が低い方は、感染を予防するためにも今は自宅でできるケアを行ってください。

歯磨きやフロスなどの基本的なケアにプラスして、ご自宅でできる歯のメンテナンスやケアについてご紹介いたします。

歯ブラシ

普段の歯磨きで出血がない方（健康な口腔内）

硬さ：普通

普段の歯磨きで出血がみられる方（軽度歯周病～歯周病）

硬さ：軟らかめ

毛先は開いていませんか？

開いていなくても使用をし始めてから１ヶ月経っていましたら、交換して下さい。

少しでも毛先が開いてしまうと、歯ブラシで除去できる歯垢はガクッと下がります。

フロス、歯間ブラシ

歯と歯の間はかなり汚れが溜まりやすいです。そこから歯周病、虫歯に繋がる確率もかなり高いです。

夜寝る前に歯間部の清掃もできると良いですね。

隙間がなく、歯間ブラシが入らない方はフロスを使用してみて下さい。

歯間ブラシにはワックスが付いている物と付いていない物があります。

ワックス付の物の方が滑りやすくてオススメです。

歯間ブラシはサイズがありますので

歯間が広い方は太めの物を。少ない方は細めの歯間ブラシをお使い下さい。

洗口液（マウスウォッシュ）を使用する

洗口液でしたらお家にあるものを使用していただくだけでも効果はあると思います。

今回はコンクールFというものをご紹介させていただきます。

コンクールFにはグルコン酸クロルヘキシジン（CHG）が配合されています。

・歯面や粘膜、ペリクル(歯の表面を保護しているタンパク質の膜)や唾液に結合して、最大１２時間まで唾液中に細菌の増殖を抑制することができます。

・プラーク(バイオフィルム)に付着し、持続的に殺菌効果を発揮する

CHGは陽イオン性化合物であり、陰イオン性を示す細菌の表面に吸着して、細胞膜に障害を与えます。

クリーニング直後から用いることで、高い予防効果を得ることができます。

・お口の中はCHGの貯蔵庫

お口の中の細菌に直接作用するだけでなく、歯や口腔粘膜に吸着して、徐々に放出しながら持続的な殺菌効果を及ぼします。

禁煙をする

喫煙は、周知のとおり、全身の健康状態、歯周病の悪化に密接にかかわっています。癌や糖尿病、循環器疾患（心臓病や脳卒中）、呼吸器疾患（肺気腫や喘息）などの多くの病気の原因であることは知られていますが、歯周病にも大きな影響を及ぼす上に、歯周病に罹患することによって病気のリスクが上昇します。

また喫煙者は非喫煙者に比べると3倍歯周病にかかりやすく、2倍多く歯を失うと言われています。そして喫煙は免疫機能にも悪影響を与え、ウイルスなどの病原菌に感染しやすくなります。
世界的パニックを起こしている新型コロナウイルス（SARS-CoV-2)感染症（COVID-19)は50歳以上、癌や糖尿病、免疫疾患、心臓病、肺疾患にかかってる人のリスクが高くなることが分かっているそうです。この機会に禁煙をしてみてはいかがでしょうか。

見落とされがちな口腔内の健康は、悪い状態のまま放置してしまうと身体全体に影響を及ぼしてしまうかもしれません。外出が制限されている今、ぜひ今回ご紹介したような自宅でできるケアを実践し、健康維持に努めましょう。
健康を維持するためには、このようなケアだけでなく、食事や間食の時間を決めて、仕事をしながらなどのながら食いやながらの清涼飲料水やミルク、お砂糖の入った飲み物の摂取を行わないことも大切です。また唾液の分泌を促すために1日1.5リットル以上の水の摂取おすすめしております。

また外出自粛は、現時点では通院や生活に必要な買い物をするための外出は含まれていません。歯の痛みがあるなど緊急度の高い方は、放置せずに早めに歯医者を受診し治療を受けてください。